- 2022.04.30 【書評】
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【今週の労務書】『労働者派遣法 第2版』
体系理解の「道しるべ」に 派遣法を体系的に理解するための「道しるべ」をコンセプトにした一冊。2017年の初版から5年ぶりの改定で、派遣労働者の均衡・均等待遇確保にかかる法改正や労働契約申込みみなし制度に関する裁判例などが追加されている。 申込みみなしにおける脱法目的については、派遣の指揮命令と請負の注文者の指図等の区別は微妙な場合もあ……[続きを読む]
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体系理解の「道しるべ」に 派遣法を体系的に理解するための「道しるべ」をコンセプトにした一冊。2017年の初版から5年ぶりの改定で、派遣労働者の均衡・均等待遇確保にかかる法改正や労働契約申込みみなし制度に関する裁判例などが追加されている。 申込みみなしにおける脱法目的については、派遣の指揮命令と請負の注文者の指図等の区別は微妙な場合もあ……[続きを読む]
神奈川・横浜西労働基準監督署は、元請会社の現場代理人と共謀し、労働者死傷病報告の提出を数カ月遅らせたとして、建設業者と同社代表取締役を労働安全衛生法第100条(報告等)違反の疑いで横浜地検に書類送検した。下請の労働者が4日以上休業した労働災害について、「労災にしないで」と下請に指示を出していたとして、元請の現場代理人にも刑法60条(共同……[続きを読む]
中央労働委員会は、新型コロナウイルス感染拡大中の団交拒否事件について使用者の不当労働行為を認め、救済命令を発した(関連記事=コロナ理由の団交拒否認めず 対面で協議が原則 中労委)。政府が、三密を避けテレワークを要請しているなかで、団交だけは例外扱いしなければならないのか、難しい判断が必要になる。使用者は、時々の感染状況を考慮した団交のあ……[続きを読む]
結論を普通にみせる怪著 文庫本ながら700頁近い分量というだけでなく、その中身も「怪著」の名に値する。元は「いくつかの出版社を渡り歩き、紆余曲折のうえに」2016年に洋泉社から刊行された書籍で、21年に早川書房から文庫化された。原著ではいま副題になっている「道徳感情はなぜ人を誤らせるのか」がメインタイトルだったが、本書の中での該当部分は……[続きを読む]
三重・伊勢労働基準監督署は、休業50日間の労働災害と休業2日間の労災の計2件を隠した製造業者を、津地検伊勢支部に書類送検した。令和3年2月、10月にそれぞれ別の労働者がケガを負っていたが、いずれも遅滞なく労働者死傷病報告を提出していなかったとしている。 送検したのは、ゴム製品製造業者と同社三重工場の職長2人、作業長1人の計1社3人。労……[続きを読む]
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