基礎疾患にどこまで配慮 コロナ重症化の心配あり
2021.03.14
【衛生管理】
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糖尿病や高血圧などの基礎疾患がある従業員が、業務上、新型コロナウイルスに感染して重症化した場合、就業させた使用者は責任を負うのでしょうか。また、産業医が就業可としたので就業させて重症化した場合には、使用者や判断を行った産業医が賠償責任を負うことになるのでしょうか。【東京・I社】
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方針策定に手を尽くす 情報収集し委員会で審議
基礎疾患のある人が新型コロナウイルスに感染すると重症化するリスクが高いことはよく知られており、例えば中国で7万人を対象に行った研究で、糖尿病患者は死亡率が3倍になるといった報告があります(Wu et al, JAMA,2020)。重症化のリスク因子は糖尿病の他、高血圧、心血管疾患、肥満(BMI 30以上)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性腎臓病、さらに65歳以上の高齢者とされています(厚労省「新型コロナウイルス感染症 診療の手引き」)。
会社としては、ハイリスク者(重症化のリスク因子を持つ者)に対しては、感染予防のための就業上の配慮が必要であると考えられます。…
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2021年3月15日第2374号 掲載