保険会社の遺族補償は? 高齢者が轢かれて死亡
2021.04.29
【交通事故処理】
- Q
私の父が青信号で横断歩道を歩行中に前方不注意の車に轢かれて死亡してしまいました。亡父の相続人は母、私、弟ですが、亡父の母(祖母)が健在です。今後どのように保険会社と話し合いを進めていけばいいのか悩んでいます。母は亡父の年金のみで生活していましたので、保険会社から慰謝料以外にも補償が受けられるか心配です。保険会社の提案では、葬式費用も実際にかかった費用より安い提案になっていたり不安です。【千葉・S生】
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葬儀費150万円超が基準 年金も「逸失利益」に該当
被害者が事故で死亡した場合、相続人は被害者本人の慰謝料を相続します。この慰謝料の額は、具体的事情により増減しますが、被害者が一家の支柱である場合には2800万円、母親・配偶者の場合2500万円、その他の場合2000万円~2500万円が実務上のおおよその基準となっています。
遺族には、被害者本人の慰謝料とは別に遺族固有の慰謝料が認められます。本件では、遺族固有の慰謝料を請求できる者には、相続人である相談者の母、相談者、弟の3人以外に相談者の祖母も含まれます。その点を考慮した金額が提示されているのかを確認しましょう。…
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2021年5月1日第2377号 掲載