年金の振込みいつ始まる 「誕生日翌月」だった記憶
2021.07.28
【厚生年金保険法】
- Q
パート女性と談笑中に、年金の話になりました。この方はまもなく60歳になりますが、「年金の振込はいつ始まるか」と質問を受けました。誕生月の翌月からだったように記憶しますが、自信がありません。どのような規定になっているのでしょうか。【長崎・C社】
- A
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偶数月よりも支払い開始 最低請求時は奇数月も
今年60歳になるのですから、生年月日が「昭和35年4月2日から昭和37年4月1日まで」のグループに属します。この世代の女性は、60歳台前半の老齢厚生年金(報酬比例部分)の支給開始年齢が62歳となっています。ですから、年金受給までまだ2年ほどある計算です。
年金の振込がどのような形で始まるかですが、まず基本ルールから確認しましょう。年金は、「支給事由が生じた月の翌月から、権利が消滅した月まで」支払われます(厚年法36条1項)。
60歳代前半の老齢厚生年金は、以下の条件を満たすときに権利が生じます(厚年法昭60附則8条、8条の2)。…
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2021年8月1日第2383号 掲載