遺族厚生年金が止まる!? 権利を失う配偶者とは

2022.01.13 【厚生年金保険法】
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Q

 社労士試験の勉強をしていますが、遺族年金のことで疑問が生じました。参考書には、「子が遺族基礎年金の権利を有する場合、遺族基礎年金の権利がない配偶者は、遺族厚生年金の支給がストップする」という記述があります。配偶者(母)と子が残された場合、どうして上記のようなケースが生じるのでしょうか。【和歌山・K生】

A

生計同一でない連れ子 通常基礎年金とセット

 被保険者が死亡し、妻(配偶者)と子どもが残されたとします。「妻と子」がいる家庭では、通常、遺族基礎年金と厚生年金がセットで支給されます。

 妻(配偶者)・子ともに年金の受給権者ですが、配偶者がいる場合、原則として「子に対する年金は支給停止」となります(国年法41条2項、厚年法66条1項)。

 しかし、ご質問にあるように「配偶者に遺族基礎年金の権利がなく、子が遺族基礎年金の権利を有するときは、配偶者に対する遺族厚生年金が支給停止」となるという規定が存在します(厚年法66条2項)。

 この例外はどのようなケースで生じるかですが、…

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2022年1月15日第2394号 掲載
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