月60時間超にいつ計上? 1年変形制で時間外 1日や週は月ごと支払う
2023.06.09
【労働基準法】
- Q
中小企業でも、月60時間超の時間外労働に5割増の割増賃金が必要になりました。当社は1年単位の変形労働時間制を採用しています。1日や1週間でみて時間外労働となった部分については、各月で60時間に計上するとして、総枠を超える部分はどのように考えれば良いのでしょうか。【和歌山・E社】
- A
-
法定の総枠超えは確定時
1年単位の変形労働時間制においては、対象期間の法定労働時間の総枠を超えて労働した時間についても、労基法37条1項ただし書の「1カ月60時間」の算定における時間外労働時間に含まれるというのが、法改正当時の行政解釈です。
1年変形制を導入するには、前提として対象期間を平均して週40時間を超えない範囲内とする必要があります。1日や週の所定労働時間が短い閑散期に多少長めに働くことによって、…
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令和5年6月12日第3404号16面 掲載