高額療養費は現物給付? 保険証のみで足りるか
2023.10.30
【健康保険法】
- Q
入院して手術する予定の従業員がいて、高額療養費の可能性がありそうです。高額療養費が現物給付されたというのを以前どこかでみた記憶があります。現物給付であれば、保険証のみで対応可能でしょうか。【岡山・O社】
- A
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限度額適用認定を申請 代理人でも手続き可能
高額療養費は、いわゆる自己負担の額が著しく高額なときに支給されるものです(健保法115条)。支給要件や支給額は、健保令41条以降に規定があります。
「高額療養費の現物給付化」とは、「医療機関の窓口での支払いを自己負担限度額までにとどめることができる仕組み」を指します。平成18年に、70歳未満の被保険者が保険医療機関等から入院療養等を受けた場合の高額療養費の支給については、あらかじめ保険者の認定を受けた被保険者の所得区分に応じ、保険者から保険医療機関等に支払うことが可能になりました(平18・12・20保発1220002号)。改正法は平成19年4月施行で、保険医療機関等が被保険者の所得区分を把握するため、健康保険限度額適用認定証も新設されています(平19・3・7保保発0307008号)。…
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2023年11月1日第2437号 掲載