因果関係どう判断するか 介護職が上肢障害を発症
2018.02.23
- Q
介護施設の介護員が「頸肩腕症候群」の診断を受けました。介護作業を行うにあたっては腕に負荷のかかる動作が多くありますが、傷病と業務との間の因果関係はどのように判断されるのでしょうか。【神奈川・T社】
- A
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作業態様や期間を考慮 日常生活要因も検討する
労働者が発症した疾病については、一般に多数の原因または条件が競合しており、その条件の一つに業務が介在していることは否定できません。しかし、条件の一つとして業務が介在していることを根拠として直ちに業務上疾病とすることは妥当ではなく、業務と疾病との間にいわゆる「相当因果関係」がある場合にはじめて業務上疾病として取り扱われるべきとされています。
腕や手、すなわち上肢の障害は、「上肢作業に基づく疾病の業務上外の認定について」によって判断します。…
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平成30年3月1日 第2301号 掲載