繰下げでも年金増えず? 在職中高給もらうケース
2018.02.23
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老齢厚生年金の繰下げをすると、年金の額が増えるといいます。最近では、70歳以降の繰下げ選択に関する議論も開始しているようです。しかし、給与の高い人が繰下げを申し出ても、年金がまったく増えないこともあると聞きました。いったい、どのような仕組みなのでしょうか。【熊本・C社】
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加算額に「支給率」乗じる 在老全額停止なら0%
65歳から支給される老齢厚生年金は、申出により繰下げが可能です(厚年法44条の3)。受給開始が遅くなる分、1カ月当たりの年金額は増えます。1カ月繰下げすると、将来の年金額が原則0.7%増加します。
繰下げ可能な期間は、現行では最長5年です。70歳を過ぎると、それ以上年金の受け取りを遅らせても1カ月当たりの年金額は増えません。以前は、70歳以降、手続きが遅れれば、その分、損する規定となっていました。しかし、平成26年4月からは、「5年を経過した後で申出をしたときは、5年を経過した日に申出をしたとみなす」規定に改定されました(同条2項)。…
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平成30年3月1日第2301号 掲載