海外派遣それとも出張? 特別加入の判断どうする
2015.09.01
- Q
当社はこのたび、海外に事業所を開設する予定です。数次にわたって社員を現地に出張させていますが、社員が出張中の事故等で被災した場合、労災保険の適用はどうなるのでしょうか。また海外赴任には、専用の「特別加入制度」があるということですが、加入する必要があるでしょうか。【愛知・O社】
- A
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出向や転勤なら別途加入 商談や打合せは原則除外
従業員が、海外で業務に従事するケースは、大きく分けて、「海外出張」と「海外派遣」の2種類があります。これが「海外出張」である場合は、何ら特別の手続きを取る必要はなく、所属する事業場の労災保険により給付を受けることになります。しかし、「海外派遣」である場合は、「特別加入」の手続きを取っていなければ、労災保険による給付は受けられないことになります。
●「海外出張」と「海外派遣」との区別
「海外出張者」とは、国内の事業場に所属し、当該事業場の使用者の指揮命令に従って就労する者であり、単に労働の提供の場が海外にあるに過ぎません。それに対して「海外派遣者」とは、…
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平成27年9月1日第2241号 掲載