中間搾取に該当するか 人材会社から在籍出向 二重の雇用契約関係が成立
2018.10.19
【労働基準法】
- Q
人材ビジネス会社から人材の提供を受けるに当たり、各種スキームのメリット・デメリットを検討するよう指示を受けました。派遣・請負のほかに、出向という形態も存在するようですが、法律的にはグレーな印象です。若いころに学んだ労基法関連では、「中間搾取」に関する規定があったように記憶します。直接的には、この条文に抵触するという理解で良いのでしょうか。【埼玉・O社】
- A
-
「偽装」なら職安法違反
ご質問は、いわゆる「偽装出向」に関連するものですが、適法性を検討する前に「出向(在籍型)」の形態を確認しましょう。
在籍型出向の場合、「出向元および出向先双方と労働者の間に二重の雇用関係」が生じます。三者が関連する法律関係は、職業安定法の中に具体的な規定があります。
労働者供給(職安法4条6項)のパターンには、2種類があります。…
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平成30年10月22日第3181号16面 掲載