天引き分の年金保証? 過去一部納めたか不明

2012.04.09
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Q

 先日、「ねんきん定期便」が届きました。厚生年金は、給与から保険料が天引きされているので確認できますが、国民年金は以前支払っていたか忘れてしまいました。納めた分の厚生年金は保証されるのでしょうか。【兵庫・K生】

A

25年なくても受給は可能に

 厚年法第31条の2では、厚生労働大臣は、被保険者に対し、保険料納付の実績および将来の給付に関する必要な情報を分かりやすい形で通知するとしています。

 具体的には、被保険者期間の月数や最近1年間の標準報酬月額、老齢年金の見込額が通知されます(施行規則第12条の2)。これが、毎年誕生月に送付される「ねんきん定期便」です。

 老齢厚生年金を受給するには、原則、厚生年金と国民年金を合わせて25年間の被保険者期間を満たさなければなりません。25年には保険料を納めた期間だけでなく、免除された期間等も含まれます。

 厚生年金の被保険者でなく、国民年金に加入していた期間の保険料の納付記録が長期間存在しない場合、老齢基礎年金の受給資格を満たさないおそれがあります。老齢厚生年金ももらえません。

 25年に満たなくても、生年月日に応じて、受給資格期間の短縮措置が設けられています(国民年金法第12条第1項第2号、附則別表第2)。昭和31年4月1日以前に生まれた人は、厚生年金の被保険者期間が20~24年あれば、受給権を得ることができます。

※内容は掲載当時のものです。法改正等により内容に変更が生じている場合がございます。

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平成24年4月9日第2868号16面 掲載
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