窓口負担増えるか 昇給で収入がアップ
2012.05.21
- Q
最近、管理職になり、大幅に昇給した従業員がいます。お子さん(小学校就学前)が病気がちで、以前からよく病院のお世話になっています。被保険者本人の収入が増えることにより、今後、病院の窓口負担が増えるようなことがあるのでしょうか。【新潟・A社】
- A
-
割合は一律だが高額療養に影響
家族が病院で支払う窓口負担に関しては、家族療養費(健保法第110条)と高額療養費(同115条)に規定されています。
被保険者が70歳未満の場合、家族療養費の額は被扶養者の年齢により決まります。70歳以上については、「現役並み所得者」か「一般」かによって窓口負担の割合が異なりますが、70歳未満は収入の多寡に関係なく一律です。被扶養者である子どもが「義務教育就学前(6歳に達する日以後の最初の3月31日以前)」なら2割負担、それ以上(70歳未満)なら3割負担です。
ただし、窓口負担が高くなったときは、70歳未満の被保険者が「上位所得者」か「一般」か等によって、高額療養費の自己負担限度額が変わってきます。お尋ねの管理職の標準報酬月額が53万円以上になると、上位所得者となります。
※内容は掲載当時のものです。法改正等により内容に変更が生じている場合がございます。
関連キーワード:
平成24年5月21日第2873号16面 掲載