2011年配信の人事・労務・安全衛生の労働実務相談Q&A

2011.01.01 【衛生管理】

費用かけず難聴防ぎたい 現場でできる簡単な方法は

キーワード:
  • 騒音
Q

 当方は、パイプを切断・加工する職場で、聴力が低くなっている者もいます。景気が悪くなっている時に、簡単にできる、難聴にならないための対策があれば、お教え願えれば幸いです。工場で働く人は、約200人です。【神奈川県・S社】

A

騒音作業を交替制にする 合成樹脂の耳栓が効果的

 職場で発生する騒音で、90デシベルを超えますと、そこで働く作業者に聴力の低下や耳が聞こえなくなる現象が現れると言われています。

 騒音作業の主なものを次にあげてみます。

○プレス機械で部品を加工する作業
○ローラーで、ゴムを練る作業
○アーチ溶接機で部品を加工する作業
○建設機械で道路を掘削する作業
○ドリルで鉄板に穴をあける作業

 次に、騒音によって難聴になる主な要因をあげて見ます。…

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2011.01.01 【交通事故処理】

賠償を不正請求された!? ケガ負う事故とは思えない

キーワード:
Q

 当社は、タクシー会社ですが、従業員がお客さんの同乗中、方向転換するために入った空き地で車の後部を金属性ポールに衝突させました。従業員の話では、トランク部分がすこし凹んで、ポールにも衝突跡が残った程度ということです。ところが、後日そのお客さんから、腕の神経をやられ後遺症があるとして損害賠償の請求を受けました。運転手の話やタクシーの状況を考えると、ケガをするような事故ではありません。どのように対応したらいいのでしょうか。【大阪・D社】

A

衝撃の程度で因果関係判断 他覚所見ないケースに限る

 今回のような相談は、よくあるものです。特に保険会社の依頼を受けて活動する弁護士であれば、またかという内容でしょう。予断を持ってはいけませんが、本件はいわゆる保険金の不正請求の1つの例であると思います。

 ご承知のとおり、交通事故により生じた損害の賠償を求めることは不法行為に基づく損害賠償請求ですが、問題となるのが傷害発生の有無と、原因となった事故と結果としての傷害の間の因果関係の有無です。…

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2011.01.01 【雇用保険法】

出向で被保資格を喪失か 退職する際不利益生じる

キーワード:
  • 出向
  • 被保険者資格
Q

 子会社へ社員を出向するのですが、役員として勤務する場合、雇用保険の被保険者になれないと聞き、本人は不安なようです。退職した場合、救済策はないのでしょうか。【石川・L社】

A

「元」の雇用継続と扱う 算定対象期間4年に延長

 在籍出向の場合、労働者は出向元と出向先と二重の雇用関係を結ぶことになります。同時に2以上の雇用関係にある労働者については、2以上の雇用関係のうち1の雇用関係(原則として、その者が生計を維持するに必要な主たる賃金を受ける雇用関係)についてのみ被保険者となります。

 出向後も、出向元で賃金の大部分を支払っていれば、出向元で被保険者資格が継続します。一方、出向先が主たる賃金を支払うことになれば、…

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2011.01.01 【厚生年金保険法】

老齢厚生と併給を申請? 定年後負傷し障害残った

キーワード:
  • 障害厚生年金
  • 障害基礎年金
Q

 60歳定年で退職された方が、階段で転び、足に障害が残りました。既に60歳代前半の老齢厚生年金(報酬比例部分)を受給していますが、障害基礎・厚生年金の申請も可能なのでしょうか。【福島・H社】

A

障害基礎との選択に 65歳以降は組み合わせ可

 問題は2つあります。第1は年金の申請が可能なのかどうか、第2は併給調整の対象になるかどうかです。

 障害基礎年金は、初診日に次のいずれかに該当する人が、障害等級1・2級に該当する場合に支給されます。

① 被保険者である
② 被保険者であった者であり、日本国内に住所を有し、かつ、60歳以上65歳未満である

 ただし、保険料納付要件を満たす必要があります。納付要件は、…

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2011.01.01 【健康保険法】

任継の介護保険料いくら? 現在支払う額と同じか

キーワード:
  • 介護保険
  • 任意継続被保険者
  • 定年
  • 第2号被保険者
Q

 まもなく60歳定年に達しますが、再雇用を選択せず、完全にリタイアする予定です。健康保険は任意継続被保険者を選択するつもりですが、介護保険料の扱いはどうなるのでしょうか。現在負担している介護保険料を、健保の保険料に上乗せして支払うのでしょうか。【埼玉・M社】

A

全国一律で負担倍増する 一般保険料は住所地ごと

 60歳で定年退職した人は、介護保険の第2号被保険者となります(介護保険法第9条)。第2号被保険者の定義は、「市町村の区域内に住所を要する40歳以上65歳未満の医療保険加入者」です。

 第2号被保険者については、「医療保険者」が健康保険料と一体で介護保険料を徴収します。退職し、国民健康保険に加入すれば…

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