衛生管理

NEW2025.02.17 【衛生管理】

情報提供は受けられるか EAPへ相談を委託

キーワード:
  • メンタルヘルス
Q

 当社では、外部のEAPに、相談内容を明かさない条件でメンタル相談に応じてもらうサービスを頼んでいるのですが、休職の後退職した従業員が、休職の1年前からEAPのカウンセラーに相談していたことが分かりました。そのときに会社に言ってくれていれば手が打てたかも知れず、EAPとの契約関係を見直す必要があるか検討しています。一方で、「会社に伝わらないからこそいろいろ話せる」という声があるようです。どのようにすればいいのでしょうか。【岐阜・J社】

A

産業保健スタッフが連携 本人同意得るよう努める

 会社とEAPとの契約の形態が、相談の内容を伝えない(「報告は件数のみ」など)という場合、会社が情報を得るのは難しいでしょう。

 ただその場合も、EAPと契約する際、「カウンセラーが相談内容について会社に伝えることが適切と判断する場合、本人の同意を取る努力をする、同意が得られれば伝えることとする」という取り決めにしておくことが考えられます。ご本人との話の最初に「内容は会社には伝えない」ということになっていても、本人の同意があればもちろん伝達は可能となります。

 どうしても本人が同意しない場合は、どのように考えるべきでしょうか。…

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2025.01.15 【衛生管理】

「におい」の苦情どう対応 香害なのかは不明で

キーワード:
  • ハラスメント
Q

 社員から、同室で勤務する別の社員のにおいがきつくて困るという苦情を受けました。香水なのか、柔軟剤なのか分からないが、自分が受け付けられないにおいで、頭が痛くなると言います。会社として何をすればいいのでしょうか。【山梨・T社】

A

衛生委員会で審議検討 身だしなみ基準も確認

 社員間の「匂い」に関する問題(スメルハラスメント)は、近年注目されている課題です。においが原因で職場環境が不快になると、生産性や人間関係に影響する可能性があるため、ナイーブな問題ではありますが、放置することのコストは小さくありません。

 まず、社員からの申し出内容を丁寧に聞き取り、どういったときのどのような匂いで、どの程度影響があるのかなど、問題を把握することが重要です。ほかの社員からの聞き取りも重要な場合が多いですが、プライバシーに配慮した慎重な対応が勧められます。

 スメハラの元となっている本人に直接指摘をするのは、…

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2024.11.15 【衛生管理】

通院日以外は勤務可能? 抗がん剤の治療続ける

キーワード:
Q

 肝臓がんを発症し、手術をした社員が、退院後に普通に出社したいと言ってきました。抗がん剤治療は続くのですが、外来で対応できるから治療日以外は勤務できると言います。普通にやらせてもいいか判断に困っているのですが、どうしたらよいでしょうか。【香川・U社】

A

主治医と情報やり取りを ガイドラインで様式示す

 がんを始め、さまざまな疾病を持ちながら、就業を継続したいという労働者は多く、また医療の進歩でそれができるようになってきています。

 ダイバーシティ・インクルージョンの推進といった観点から、企業としてもそうした労働者を就労させられるよう努めることが求められており、「治療と仕事の両立支援」と呼ばれます。

 がんの治療を受けながらの就労ですが、がんの性質や状況、抗がん剤治療における副作用の出方など、病態に個人差が大きく、またどのような仕事をしているかによっても可否が異なります。個別の症状を踏まえた判断、配慮が必要となると考えられます。

 典型的な手順としては、…

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2024.10.13 【衛生管理】

飲酒依存で会社対応は? 交通事故起こして問題に

キーワード:
Q

 飲酒運転で事故を起こした社員がいて大問題になりました。社長から「酒を飲むことがやめられない社員が他にもいるのではないか。会社として対応しろ」と言われました。アルコール依存の社員がいるとすれば問題ですが、会社として何ができるのでしょうか。【兵庫・Y社】

A

研修や検査実施して予防 専門医のリスト作成を

 飲酒は、日本の風土としては懇親など社会的な意味があるものとして奨励されていた面もあり、職場でも「飲みニケーション」が重要だという考えは根強く残っているところがあります。一方で、飲酒が適量を超えてしまっている人が多いのも事実で、会社など職域の健診でアルコール性の肝機能障害が疑われる人も少なくありません。

 飲酒量を制限することができなくなってしまうアルコール依存症は、精神疾患であり、治療が必要な病気です。職域でも、放置することはさまざまなリスクとコストの原因になるでしょう。

 会社として何ができるかですが、3つあるといわれています。

 ひとつは教育研修です。生活習慣病予防に関する取組みの一環として、…

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2024.09.13 【衛生管理】

検査結果の活用方法は? ストレスチェックを実施

キーワード:
  • ストレスチェック
  • メンタルヘルス
Q

 3年前社員の数が50人を超えたので、安全衛生の体制を組むのに苦労しました。ストレスチェックをしてくれる業者は安いところを見つけたのですが、どう生かすかの部分にはあまり予算を付けられません。メンタル不調で休業する者がいる一方で、今まで産業医の面談を希望する高ストレス者は出ておらず、「役に立っているのか」と経営者からも聞かれています。どんな手があるのでしょうか。【愛知・R社】

A

意見交換等で環境改善 残業削減や相談先設置も

 ストレスチェックは義務化されて来年で10年になります。大規模事業場での導入は進みましたが、そうでないところの実施率上昇を政府も目標に掲げています(第14次労働災害防止計画、2023-2027)。一方で、法律で決まっているから実施はするが、やりっぱなしになっているところも多いようです。

 ご存じのように、ストレスチェックは労働者にメンタル面でストレスを受けていることに対する気付きを促す、一次予防の施策であり、事業者が能動的にメンタル不調予備軍をスクリーニングする制度ではありません。事業者は、ストレスチェックの結果を集団分析して、職場環境の改善につなげることが努力義務とされています。

 集団分析は、…

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