『再雇用』の労働実務相談Q&A

2023.09.25 【パート・有期雇用労働法】

定年再雇用から転換!? 正社員の欠員募集で

キーワード:
  • 再雇用
  • 定年
Q

 退職した正社員の補充をすることになりました。パート・アルバイトからの登用は考えていないのですが、募集の予定を知った定年後の嘱託再雇用者から、応募したら採用されるのかと尋ねられ、困惑しています。今回は対象外と伝えて問題ないでしょうか。【新潟・U社】

A

正規型不在なら対象外

 パート・有期雇用労働法に基づき、「通常の労働者への転換」を講じることが義務付けられています(法13条)。当該事業所における募集情報の周知、社内公募に基づき応募機会の確保、転換制度の導入、その他転換推進措置のうちから選択する形です。選択的措置のため、仮に転換措置を講じていれば、基本的には義務を果たしたことになります。…

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2023.03.24 【労災保険法】

再雇用で条件低下し「いじめ」? 定年後に職務内容変更 労災認定基準を当てはめ

キーワード:
  • パワハラ
  • 再雇用
  • 労災認定
  • 定年
Q

 定年後再雇用する従業員は、従事する職務が変わるなど労働条件が低下することが少なくありません。仮に、本人がそれを理由に精神疾患になったと主張したとき、労災認定では、いじめや嫌がらせとみなされるのでしょうか。【大阪・E社】

A

会社からの差別か判断

 心理的負荷による精神障害の認定基準(令2・8・21基発0821第4号)では、(ひどい)嫌がらせ、いじめは、パワーハラスメントに該当しない優越性のない同僚間の暴行や嫌がらせ、いじめ等を評価する項目として位置付けられています。一方のパワハラは、優越的な関係を背景とする上司等による一方的な被害(令2・5・29基発0529第1号)ですが、いずれも認定基準における平均的な負荷の強度は「強」です。…

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2023.01.30 【高年齢者雇用安定法】

認めた者のみ継続雇用は 65歳以上の高齢者

キーワード:
  • 再雇用
  • 継続雇用制度
Q

 当社工場で65歳以降も継続雇用する予定の者がいます。重大な事故には今のところつながっていないものの危なっかしいミスを繰り返していて、どうすべきか悩んでいます。継続雇用に関する規定をみていて「会社がとくに必要と認める者」という文言がありました。これに当てはめることは可能でしょうか。【佐賀・S社】

A

必須要件とはできない 「対象者基準」可能だが

 65歳までと65歳以降は分けて考える必要があります。

 65歳までの雇用確保措置を講じることは義務ですが(高年法9条)、再雇用の対象者基準を設ける仕組みがあります。効力を有するのは令和7年3月31日までの間となっています(平24法附則)。令和4年4月1日からは、64歳以上の者を対象として当該基準を適用することが可能です。ただし、今からこうした仕組みを設けることはできません。…

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2022.12.09 【健康保険法】

定年後の賞与保険料は? 資格を同日得喪する 使用関係事実上継続するが

キーワード:
  • 再雇用
Q

 当社は60歳の誕生日の日をもって定年退職としています。健康保険等の被保険者資格は形として喪失、再取得ということになります。定年年齢に達した月に賞与を支払ったときの社会保険料ですが、事実上雇用関係は継続しているといえますし、保険料計算に影響はないと考えて良いのでしょうか。【福岡・D社】

A

喪失前支給なら賦課せず

 健保法の条文をベースにして、基本的な仕組みから確認していきます。保険料の額は、各月につき決まります。月の最終日に被保険者資格を取得すれば、その月における被保険者期間は1日ですが、1カ月分の保険料がかかります。標準報酬月額および標準賞与額にそれぞれ一般保険料率を乗じて算出します(健保法156条)。前月から引き続き被保険者である人が被保険者資格を喪失したとき、その月分の保険料は算定しないというルールがあります(同条3項)。月末退職のときに…

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2022.08.02 【健康保険法】

傷手金の額変わるか 定年で同日得喪あれば

キーワード:
  • 傷病手当金
  • 再雇用
Q

 傷病手当金を受給中の労働者が、まもなく定年を迎えます。引き続き嘱託として再雇用の予定です。報酬が下がるため同日得喪の手続きをする予定ですが、この場合、傷病手当金の額に影響はあるのでしょうか。【秋田・D社】

A

支給開始日を基準に額決定

 雇用契約上一旦退職したものの1日の空白もなく同じ事業所に再雇用された場合は、事実上の使用関係が中断せずに存続していることから、被保険者資格も継続します。ただし、60歳以上の継続再雇用のときは、使用関係が一旦中断したとみなし、事業主から資格喪失届と資格取得届を提出させる取扱いとして差し支えないとしています(平25・1・25保保発0125第1号)。報酬が変動するのに被保険者資格を継続すると、…

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