『合理的配慮』の労働実務相談Q&A

2023.04.12 【障害者雇用促進法】

担当者を選ぶ義務あるか 合理的配慮の内容検討

キーワード:
  • 合理的配慮
Q

 休職明けの従業員にどのような勤務を命じるかは、本人との間で必要な配慮の内容を話し合って決定してきました。基本的に上司が対応していますが、法定雇用率の関係で一定程度、障害者を雇用する場合には担当部署等を決めておくべきでしょうか。【広島・S社】

A

障害者5人なら相談員 実務経験あれば足りる

 障害者雇用促進法に基づき配慮が求められる障害者についてまず確認します。この法律で障害者は、身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む)その他の心身の機能の障害(略)があるため、長期にわたり、職業生活に相当の制限を受け、または職業生活を営むことが著しく困難な者をいいます(法2条)。通達(平27・6・16職発0616第1号)では、障害の原因および種類の如何を問わないとしています。障害の程度が軽い者は該当しませんが、…

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2020.11.12 【障害者雇用促進法】

業務軽減どこまで配慮か 入社後に障害ありと申出

キーワード:
  • 中途採用
  • 合理的配慮
Q

 中途採用した社員ですが、試用期間が終了し、改めて配属を決定した時点で「私は障害者です」と申出がありました。そのうえで、業務軽減を求めています。障害者と認識したうえで採用したのなら、当方も相応の対応を採りますが、こうしたケースでも障害者の主張に配慮する必要があるのでしょうか。【奈良・S社】

A

指針で出退勤調整の例 賃金どうするか要検討

 障害者雇用促進法の「2章の2」では、障害者に対する差別の禁止等に関する規定を設けています。内容は大きく、「差別の禁止」と「合理的配慮の提供」に分かれます。

 前者に関しては「差別の禁止に関し事業主が適切に対処するための指針」(平27・3・25厚労省告示116号)、後者については「合理的配慮の提供に関し事業主が講ずべき指針」(平27・3・25厚労省告示117号)が策定されています。

 差別の禁止・合理的配慮の提供に関しては、基本的に…

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2019.03.05 【障害者雇用促進法】

具体的な事例知りたい 雇用上の合理的配慮

キーワード:
  • 合理的配慮
Q

 障害者雇用において課せられる「合理的配慮」ですが、具体的にはどのようなことをすればよいのでしょうか。【三重・Y社】

A

類型ごとに事例を列挙

 事業主は、これから雇用する又は既に雇用している障害者に対し、障害者でない労働者との間で均等な待遇を確保するか、障害の特性に配慮し、職場で能力を発揮するうえでのハンディキャップを解消できるように、作業環境を整備する等の措置を講ずることが義務付けられています。…

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2018.11.01 【衛生管理】

社員の発達障害どう対処 診断を受けて初めて発覚

キーワード:
  • 合理的配慮
Q

 2年目の社員で、「指示したことをやれない」「覚えが悪い」「仕事の優先順位がつけられない」といった評価を受けている者がいました。本人も悩んでいたようですが、先日、「病院で『発達障害』の診断を受けました」と言ってきました。どのように対応したらよいでしょうか。【愛知・O社】

A

「合理的配慮」の義務あり 本人との意思疎通が重要

 発達障害は何らかの要因による脳機能の障害で、多くは幼児期・学童期に気づかれますが、知的水準が高い人で成人・社会人となってから初めて診断されるケースも増えています。ご質問の社員さんはアスペルガー症候群を含む「自閉症スペクトラム障害(ASD)」や「注意欠陥多動性障害(ADHD)」などと診断された可能性があります。たとえば…

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2017.03.17 【障害者雇用促進法】

親会社不採用は差別? 特例子会社がある場合

キーワード:
  • 合理的配慮
  • 法定雇用率
Q

 障害者が就業できる業務に特化した特例子会社を設立し、企業グループ全体で障害者雇用率の向上を図っています。先日求人を行ったところ、親会社に就職を希望している障害者の方がおられることが判明しました。当社としては働きやすい特例子会社のほうを勧めたいと考えていますが、こうした対応には問題があるでしょうか。【富山・C社】

A

障害を理由に応募拒否不可

 障害者雇用をめぐっては、障害者への差別禁止および合理的配慮の提供が事業主に義務付けられ…

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