『子の看護休暇』の労働実務相談Q&A

NEW2025.02.18 【育児・介護休業法】

改めて付与が必要か 転換時に子の看護休暇

キーワード:
  • 子の看護休暇
Q

 当社は子の看護休暇に関する年度を1~12月の暦年としています。このたび契約社員を正社員へ転換することとなりました。子が1人いて、子の看護休暇の付与対象者です。1月中に1日取ったのですが、正社員転換後、改めて5日取得できるようにする必要はあるのでしょうか。【福島・A社】

A

労働契約連続で日数を引き継ぐ

 子の看護(等)休暇は、一の年度において5日(対象となる子が2人以上いるときは10日)付与されます(育介法16条の2)。一の年度は、就業規則などに別段の定めをしない場合、4月1日~3月31日です。

 この5日という日数は、一の年度内において、取得時期を問わず、最低基準として保障されています(令7・1・20職発0120第2号)。年度の途中で雇用されたなど1年に満たない期間が発生しても、最低限原則どおりの5日の付与が必要です。また、有期労働契約の場合に、たとえば契約期間が半年だからといって付与日数を2.5日とするようなことはできません。

 一方、…

回答の続きはこちら
2025.02.03 【育児・介護休業法】

選択的な措置は導入済? 休暇対象拡大して運用

キーワード:
  • 子の看護休暇
  • 養育両立支援休暇
Q

 3歳~小学校就学前の子がいる従業員に対し、10月から柔軟な働き方を選択できる仕組みを導入する際、すでに社内の制度で複数の措置が選べる場合には、新たな対応は必要ないのでしょうか。当社では、子の看護休暇の使途や対象年齢を拡大しています。【福岡・G社】

A

意見の聴取 改めて必要

 子の看護休暇の名称は、4月から子の看護等休暇に変更されます。取得理由を拡大して、小学校3年生の修了までの間、取得が可能になります。会社が子の看護休暇の対象を拡大しているときには、現行法の解釈では子の看護休暇の上乗せとして付与している状態です。

 10月以降、選択的措置の1つである「養育両立支援休暇」は、…

回答の続きはこちら
2025.01.17 【育児・介護休業法】

子が2人なら休暇は何日に 10月から改正法施行 3歳以上の選択的措置

キーワード:
  • 子の看護休暇
  • 養育両立支援休暇
Q

 当社では、育介法の改正に伴い、3歳から小学校就学前までの子を養育する労働者に対する選択的措置義務として、「養育両立支援休暇」を導入することを検討しています。対象となる子が2人以上いる場合、どのような取扱いとなるのでしょうか。子の看護休暇と同じように、日数を増やす必要がありますか。【埼玉・K社】

A

年10日以上時間単位で

 3歳以上小学校就学前の子を養育する労働者に対し、事業主は柔軟な働き方を実現するための措置を講じる義務(改正育介法23条の3)が新設されました。施行は、令和7年10月です。

 事業主は2つ以上の措置を講じ、労働者がそのうちの1つを選択して利用できるようにしなければなりません。選択肢としては、「始業時刻の変更」「テレワーク」「保育施設の設置運営」「短時間勤務制度」等に加えて、…

回答の続きはこちら
2024.11.19 【育児・介護休業法】

時間単位と調整か? 端数あり1日分より長い

キーワード:
  • 子の看護休暇
Q

 所定労働時間が7時間30分のため、子の看護休暇を時間単位で取ると、30分の端数切上げにより、8時間分取得で1日分の計算になります。1日単位で5日取ると37時間30分しか休めないのに、時間単位では40時間休めるというのは不公平という主張を受けました。この差の2時間半分について、何か埋合せは必要なのでしょうか。【愛媛・T社】

A

差の発生は仕方がなし

 育介法16条の2で規定する子の看護休暇については、1日単位だけでなく時間単位でも取得できます。時間単位における1日分の時間数は、1日の所定労働時間数です。1時間に満たない端数は、ご質問のように切り上げます。所定が日によって異なる場合は、1年間における1日平均で考えます(育介則34条2項)。

 ご質問のケースで丸1日休んだときは、時間換算すると7時間半の休みですが、1日分の取得となります(平28・8・2職発0802第1号)。一方、たとえば始業から3時間休みその後4時間半出社したときは…

回答の続きはこちら
2024.10.07 【育児・介護休業法】

運動会で使えるか 子の看護休暇が拡充

キーワード:
  • 子の看護休暇
Q

 法改正により、子の看護休暇の対象年齢や取得可能な事由の範囲も広がると聞きました。これまであまり使い勝手が良くなかった気がしますが、法改正後は運動会や参観日にも使うことができるようになるのでしょうか。【山口・T生】

A

「式典」には含まれない

 子の看護休暇を取得できる対象年齢は、現在、子が小学校就学前までとなっています(育介法16条の2)。令和7年4月からは、小学校3年修了前までに延長されます。取得日数は、現行の年5日(子が2人以上の場合は10日)のままで変更はありません。原則として、暦日のほかに、時間単位の取得も可能です。

 現在認められている取得事由は、…

回答の続きはこちら
2021.01.07 【パート・有期雇用労働法】

直近の法改正情報教えて

キーワード:
  • ショート実務相談Q&A
  • 介護休暇
  • 子の看護休暇
  • 法定雇用率
もっと見る もっと見る
ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。