『派遣』の労働実務相談Q&A

2024.10.08 【労働者派遣法】

日数減らせば対象? 派遣の期間制限で例外

キーワード:
  • 派遣
Q

 週2~3回行う発送業務について、当社の従業員だけでは人手が足りず、派遣労働者の活用を検討中です。派遣の受入れには期間制限がある一方、日数が少ない場合の例外があるとも聞きます。当社従業員だけで対応する日を設けるなどして日数を減らせば対象となるでしょうか。 【愛知・E社】

A

業務そのものが10日未満等必要

 派遣労働者の受入れには期間制限が設けられています。事業所単位では、原則3年です(派遣法40条の2)。

 期間制限を受けない例外として、派遣労働者が無期雇用のときなどのほか、「日数限定業務」に該当する場合が規定されています(同条1項)。具体的には、…

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2024.09.16 【労働者派遣法】

派遣先が使用者に? 団交申入れあるか心配

キーワード:
  • 労働組合
  • 派遣
Q

 派遣労働者を受け入れて業務を行っています。派遣労働者からも苦情や相談を受けることがありますが、トラブルになって労働組合が団体交渉を申し入れてきたときに、直接雇用していない派遣労働者の事案も応じなければいけないのでしょうか。【岐阜・Y社】

A

苦情処理は誠実対応を

 労働組合が使用者に対して団体交渉を申し入れた場合、労組法7条2号の規定により使用者はそれに応じる義務があり、応じないときは不当労働行為に当たることがあると定められています。派遣元が労組法上の使用者になることは明らかです。一方で、…

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2024.07.08 【雇用機会均等法】

性別を特定可能か 派遣労働者の受入れ

キーワード:
  • 派遣
Q

 派遣の受入れを検討しているのですが、部署は男性で占められています。受け入れる際に性別を特定することは禁じられているのでしょうか。【岡山・E社】

A

「先」から要請好ましくない

 派遣先は、派遣契約の締結に当たり、派遣労働者を特定しないように努める義務を負います(派遣法26条6項)。一方の派遣元も指針に基づき、派遣先に協力してはならないという規定があります(紹介予定派遣を除く)。なお、派遣先が派遣を受け入れる際に一定の技術や技能の水準を求めることは可能です(派遣事業関係業務取扱要領)。

 性別を理由とする差別の禁止について、均等法の通達(平18・10・11雇児発1011002号など)では、派遣先から男女の指定をした派遣の要請に、…

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2024.06.10 【労働者派遣法】

派遣先同じで問題? 空白期間が必要か

キーワード:
  • 派遣
  • 離職
Q

 同業他社の派遣会社から当社へ転職してきた従業員がいます。同じ会社へ派遣するときには、どれぐらいの期間を空ければ良いのでしょうか。【神奈川・M社】

A

3カ月以下は継続とみなす

 派遣先を離職した労働者を、派遣として受け入れることは、離職の日から起算して1年間禁止されています(派遣法40条の9第1項)。派遣元は、法40条の9第1項の規定に抵触する派遣を行うことはできません(法35条の5)。

 派遣は、常用雇用の代替防止を前提として制度化されているものであり、ある企業を…

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2024.02.28 【職業安定法】

公表義務ある情報教えて 人材サービスを比較検討

キーワード:
  • 派遣
  • 職業紹介
Q

 派遣や職業紹介の利用を考えています。人材会社がホームページで公表している情報が法定のものなのか、それ以外も含まれているのか、サービスを利用するかの参考にしたいのですが、公表が必要な情報は、派遣と職業紹介でそれぞれどのように決まっているのでしょうか。【兵庫・K社】

A

職業紹介 返戻金もネット可に 書面で提供されることも

 派遣元事業主は、①事業所ごとの派遣労働者の数、②派遣先数、③マージン率、④教育訓練に関する事項について、関係者に情報提供を行わなければなりません(派遣法23条5項)。マージン率とは、派遣料金額の平均額から派遣労働者の賃金額の平均額を控除した額を当該派遣料金額の平均額で除して得た割合です。これらの情報は、派遣労働者に限らず、派遣先が良質な派遣元を適切に選択できるように、派遣会社に提供が求められています(派遣元指針)。その他に提供すべき情報として下記があります(則18条の2)。…

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