『酸欠』の労働実務相談Q&A

2022.07.29 【安全管理】

酸欠事故防ぐ方法教えて 死亡災害が多発

キーワード:
  • 労災
  • 酸欠
Q

 酸素欠乏空気による死亡事故が多発して、多くの尊い命が失われています。何か防ぐ方法はありますか。【京都・N社】

A

濃度測定や保護具が重要 墜・転落誘発する可能性

1 酸素欠乏災害は防止可能な災害

 酸素欠乏症・硫化水素中毒(以下、「酸素欠乏症等」という)は、短時間で発症し致死率が高く非常に危険ですが、濃度測定・換気・送気マスク等の給気式呼吸用保護具の使用などの措置を適正に執れば発生を防ぐことができ、酸素欠乏症等防止規則で災害を防止するための具体的な措置や作業方法が定められています。…

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2021.05.27 【労働安全衛生法】

特別教育の科目省略は? 酸素欠乏場所で業務

キーワード:
  • 安全衛生教育
  • 特別教育
  • 酸欠
Q

 酸素濃度が低い場合や、危険な場所で業務に従事する際には特別教育の必要があるといいます(令3・4・15本誌2376号)。受講科目はすべて必須でしょうか。【埼玉・I社】

A

他事業場で受講済みなら 濃度測定して把握が重要

特別の教育の省略等

 事業者は、特別の教育の科目の全部または一部について十分な知識および技能を有していると認められる労働者、例えば、他の事業場において当該業務に関しすでに特別の教育を受けた労働者等については、その科目についての特別の教育を省略することができることとされています(安衛則37条)。また、事業者は…

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2021.04.12 【労働安全衛生法】

酸欠防止の教育は必要か 実施時期や内容教えて

キーワード:
  • 安全衛生教育
  • 酸欠
Q

 穀物の倉庫等で作業を行うときには、酸素の欠乏による労働災害を防止するために、特別な安全衛生教育が必要だと聞きましたが、この特別な安全衛生教育について詳しくご教示ください。【福岡・T社】

A

危険な「場所」を列挙 第二種はより危険性高く

 安全または衛生のための教育は、あらゆる分野において、職業生活の各段階に対応してそれぞれ必要な教育が実施されることが大切です。安衛法では、①労働者を雇い入れたときの教育、②労働者の作業内容を変更したときの教育、③一定の危険または有害な業務に就業させるときの特別の教育、④危険または有害な業務に現に就いている者に対する教育、⑤新たに職務に就くこととなった職長その他の作業中の労働者を直接指導または監督する者に対する教育等について規定しています。以下に…

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2019.03.12 【労働安全衛生法】

作業主任者の主な役割は マンホール等で酸欠防止

キーワード:
  • 作業主任者
  • 酸欠
Q

 マンホールの内部等で作業を行うとき、酸欠を防止するために選任する必要がある作業主任者について、安衛法ではどのように規定されているのでしょうか。【愛知・J社】

A

作業方法決め指揮をとる 異常あれば濃度の測定も

 事業者は、労働災害を防止するための管理を必要とする作業で、政令で定めるものについては、都道府県労働局長の免許を受けた者または都道府県労働局長の登録を受けた者が行う技能講習を修了した者から作業主任者を選任し、その者に当該作業に従事する労働者の指揮その他の厚生労働省令で定める事項を行わせなければなりません(安衛法14条)。…

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2018.03.09 【安全管理】

一酸化炭素中毒の特徴は 酸欠と違い知りたい

キーワード:
  • 酸欠
Q

 酸素欠乏症について以前解説がありましたが、一酸化炭素中毒の事故もよく耳にします。両者の違い、類似点について教えてください。【千葉・W社】

A

すぐ拡散し重篤化も早い 内燃機関の使用慎重に

 酸素欠乏症(酸欠)と一酸化炭素中毒は酸素を取り込めないという点では同じですが、酸欠は単純に酸素が足りない状態で、酸素を補充すればよくなるのに対し、一酸化炭素中毒は酸素よりも血液に取り込まれやすく抜けにくい一酸化炭素が、酸素の代わりに血液中に取り込まれた状態となるためすぐに治らず、高濃度の酸素吸入が必要です。重篤な場合、後遺症(知能低下・記憶障害・行動異常等)が残ります。…

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