『騒音』の労働実務相談Q&A

2024.01.11 【労働安全衛生法】

騒音防止で変更点どこか 30年ぶりにGL改正され

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  • 騒音
Q

 金属の成型加工工場で安全衛生を担当し、騒音対策に取り組んでいます。30年ぶりに騒音障害防止のためのガイドラインが改訂され、管理者の追加、騒音健康診断に関する検査項目の見直し等があったと聞きました。新たな対策の概要について教えてください。【愛知・K社】

A

管理者の選任などを追加 教育必要な項目も増える

 まず、騒音障害防止に関する法令は、のとおりです。

 騒音障害防止のためのガイドライン(令5・4・20基発0420第2号、以下GL)の対象となる作業場は、GL別表1で示す「安衛則588条に規定する8屋内作業場」(例えば鋲打ち機、はつり機、鋳物の型込機等圧縮空気により駆動される機械または器具を取り扱う業務を行う屋内作業場など)とGL別表2における「別表1以外の作業場で、騒音レベルが高い52作業場」(動力プレス〈油圧プレスおよびプレスブレーキを除く〉により、鋼板の曲げ、絞り、せん断等の業務を行う作業場など)です。

労働衛生管理体制で管理者の選任を追加

 GL改正で管理者の選任が追加され、…

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2021.12.01 【衛生管理】

騒音の把握改善どうする 保護具選びにポイント?

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  • 騒音
Q

 作業場の騒音が、少し高いように思え、気になります。騒音の状況をどう把握して改善につなげていくべきでしょうか。【千葉・K社】

A

「85デシベル」が基準に 遮音性異なる2種類あり

① 騒音性難聴は症状が進行すると治療が困難となります。

 大型機械や、グラインダー、コンプレッサーなどがあるところでは、極度の騒音が発生しています。長時間、騒音にばく露されると、騒音性難聴になります。騒音性難聴は、一時的に聴力が低下する場合と永久的に聴力が低下する場合とがあります。

 騒音性難聴は、…

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2020.09.01 【衛生管理】

騒音性の難聴を防ぎたい 「加齢」影響あるか心配

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  • 難聴
  • 騒音
Q

 騒音を発生する職場で、耳栓をつけて働いています。騒音性の難聴と加齢による難聴について教えてください。【千葉・U社】

A

初期症状に気づかず進行 糖尿病は悪化要因

 外部からの音は空気の振動として内耳の蝸牛(かぎゅう)と呼ばれる部位に伝わります。蝸牛の中には有毛細胞と呼ばれる神経細胞があり物理的な振動情報が電気信号へと変換され、脳へと情報伝達されます。そして、最終的に音として認識されます。

騒音性難聴

 騒音性難聴は長時間にわたって大きすぎる騒音にさらされ続け、有毛細胞が障害されることで発症します。85db(デシベル)以上の騒音に8時間さらされ続ける状態が5~15年ほどあると、発症リスクが高まるといわれています。しかし、…

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2011.01.01 【衛生管理】

費用かけず難聴防ぎたい 現場でできる簡単な方法は

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  • 騒音
Q

 当方は、パイプを切断・加工する職場で、聴力が低くなっている者もいます。景気が悪くなっている時に、簡単にできる、難聴にならないための対策があれば、お教え願えれば幸いです。工場で働く人は、約200人です。【神奈川県・S社】

A

騒音作業を交替制にする 合成樹脂の耳栓が効果的

 職場で発生する騒音で、90デシベルを超えますと、そこで働く作業者に聴力の低下や耳が聞こえなくなる現象が現れると言われています。

 騒音作業の主なものを次にあげてみます。

○プレス機械で部品を加工する作業
○ローラーで、ゴムを練る作業
○アーチ溶接機で部品を加工する作業
○建設機械で道路を掘削する作業
○ドリルで鉄板に穴をあける作業

 次に、騒音によって難聴になる主な要因をあげて見ます。…

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