『高年齢被保険者』の労働実務相談Q&A

2024.06.12 【雇用保険法】

週10時間加入で不利に? 高年齢の被保険者資格

キーワード:
  • 高年齢被保険者
Q

 65歳以上の被保険者資格ですが、ダブルワークのときには週の所定労働時間を合算して判断します。法改正により週10時間以上で被保険者資格を取得できる仕組みになると、一方のみで加入するということになるのでしょうか。保険給付へ反映する賃金額ですが、本人に不利益が及ぶのでしょうか。【埼玉・O社】

A

経過措置あり合算し判断 改正法施行は令和10年秋

 1週間の所定労働時間が20時間未満である者は、適用除外(雇保法6条)となり、被保険者資格を取得できません。ただし、日雇いや65歳以上の労働者で被保険者となる場合があります。

 週20時間の要件を満たさない場合でも、65歳以上は特例により被保険者資格を取得することがあります。いわゆるダブルワークなどをして2以上の会社で働き、かつ、それぞれの会社の週の所定労働時間を合算して20時間以上の条件を満たす場合です(雇保法37条の5)。例えば、A社とB社で週10時間ずつ働くようなときです。

 なお、厚生労働省「雇用保険事業年報」(令和4年度)の概要によれば、…

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2018.01.15 【労働保険徴収法】

採用時64歳で保険料? 申告納付は年度単位

キーワード:
  • 高年齢被保険者
Q

 人手不足で、高年齢者の採用を検討しています。雇用保険料は、64歳以上は免除対象のはずです。労働保険は年度で申告納付する仕組みですが、たとえば、12月に誕生日があり64歳になった方を1月に採用したとき、保険料の扱いはどうなるのでしょうか。【山形・K社】

A

年度初日の年齢をみる

 徴収法では、高年齢労働者(64歳以上、徴収則15条の2)の賃金総額に雇用保険率を乗じて得た額を超えない額を減じることができる(法11条の2)としています。徴収則15条の2第2項に、保険年度の初日において64歳以上である労働者としています。…

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