衛生管理者不在3年放置で送検 大阪南労基署
2021.02.12
【労働新聞 ニュース】
大阪南労働基準監督署(神田哲郎署長)は、3年間にわたり衛生管理者を選任しなかったとして、印刷業者と同社代表取締役を労働安全衛生法第12条(衛生管理者)違反の疑いで大阪地検に書類送検した。大阪市にある同社支店で常時50人以上の労働者を使用していたが、有資格者を選任していなかった。
同労基署は平成29年3月から繰り返し行政指導を行い、令和2年9月には最終督促を通告していた。同社は再三の指導にもかかわらず、有資格者を選任せず放置し続けていた。同年2月に従業員の1人が初めて衛生管理者の試験を受ける予定だったが、新型コロナウイルスの影響で受験を取りやめていた。
同社は現在、新たに有資格者を雇い入れて衛生管理者に選任し、是正に至っている。
【令和3年1月15日送検】
令和3年2月15日第3293号4面 掲載