災害件数が劣化設備に比例 優先順位付け定期点検を 厚労省・鉄鋼業へ初の実態調査
2017.02.18
【安全スタッフ ニュース】
厚生労働省は、鉄鋼業に要請した経年設備に関する自主点検の分析結果を明らかにした。設備の劣化を直接の原因とする災害事例を調べたところ、災害件数が「40年以上経過」や「著しい劣化」の状態にある設備数に比例する傾向が認められた。設備の老朽化が災害の背景要因になっていることを示すものだ。今回のような「経年劣化」をテーマにした調査は初めてだという。鉄鋼業における設置後30年以上の設備のうち、「40年以上経過」が76.9%を占めていることから、全体として高経年化が進んでいることを危惧した。厚労省は「放っておくと災害増が懸念される」として、計画的な設備の更新や定期的な点検・補修が必要と指摘。各事業場で優先順位を定めて実施するよう促している。…
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[平成29年2月15日付2276号] 掲載