作業安全の「共通規範」を作成 垣根超えて事故減少目指す 農水省

2021.03.06 【安全スタッフ ニュース】
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 農林水産省は、農林水産業・食品産業の作業安全のための共通規範を作成した。昨年から有識者による議論を重ねていたもので、作業者の安全を確保するために事業者と事業者団体が行うべき行動を整理している。規範には、「いのちを守る作業安全は全てに優先する」「作業安全の確保は経営が継続発展するための要である」と理念を掲げたうえで、事業者の具体的な対応を列挙。安全のためのルールや手順の順守、資機材・設備などの安全性の確保、作業環境の整備、事故事例やヒヤリハット事例の情報の分析と活用などを示した。

 農林水産・食品産業では、機械による巻き込まれなどの事故が目立っており、他産業に比べて労働者数に占める死傷者割合が高い。高年齢化の進展から60歳以上の被災が多いことや、雇用関係にない作業者のケガなども課題に上がっていた。同省では、業種の垣根を超えて安全に取り組む機運を醸成し、可能な限り取り組みを進めることが望まれるとしている。ホームページ上には、作業場へ掲示する標識、ポスターも掲載し活用を促している。近日中に農業・林業・水産業・食品産業それぞれの分野の個別規範も公開し、年度中には事故の実態を分析した報告書を公表する予定だ。

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