【特集1】「自ら考え自ら行動」の実践へ 納得感意識した活動を展開/向井建設

2021.04.12 【安全スタッフ 特集】
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 「自ら考え 自ら行動 達成するぞ0災害」――。向井建設㈱(東京・千代田区)の土木統括部では、このキャッチフレーズの下に労働災害防止対策を推進しているが、言葉通り作業員一人ひとりが主体性を持ったボトムアップによる取組みとするために「納得感」を意識した安全衛生活動を展開している。実効性のあるキャッチフレーズとするためにも「社長方針」「行動指針」をベースに「教育」「手段」「やる気」を3本柱とする活動を進めることとした。例えば「教育」では、現場で守るべき20項目を定めた「安全基本ルール20」を使ってKYを実施。その日の作業に該当するルールを見つけ、話し合いを深めることで納得感を得られるようにしている。

「2倍2倍キャンペーン」が奏功

 向井建設土木統括部では平成26年度当時、東日本大震災の復旧・復興工事など多くの現場を抱えていた。完成工事高がバブル崩壊後に最高となる一方で、不休災害を含む災害発生件数は30件を超えていた。土木統括部の幹部社員は現状を重く受け止め、労働災害防止に向けて真剣に議論を行うこととした。

 10年以上前から「自ら考え 自ら行動 達成するぞ0災害」というキャッチフレーズを掲げ安全衛生活動に取り組んでいたが、「活動にバラつきが多く、組織として考えが共有できていない状況があった」と土木統括部土木工務部の山本恭弘部長は振り返る。そこで「リスクアセスメントの実施」や「重機使用時の立入禁止」など53項目からなる行動内容を安全衛生管理計画書に一覧で示し、周知を図った。災害防止協議会などの場で計画書を配布したものの、提示している項目の数が多く、結果的に現場任せとなる印象があったという。…

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2021年4月15日第2376号 掲載
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