ジョブ型雇用はシニアから拡大 RIETI
2021.04.27
【労働新聞 ニュース】
経済産業研究所(RIETI)はジョブ型雇用の解説動画を公開した。同研究所のYouTubeチャンネルから視聴できる。講師は慶應義塾大学の鶴光太郎教授が務めた。ジョブ型雇用は職務と賃金が結び付いた雇用形態で、欧米諸国では一般的となっている。
鶴教授は注目を集める一方、誤解も多いと指摘。誤解の1つとして、ジョブ型=成果主義を挙げた。欧米でも、ハイエンドな人材しか成果は問われておらず、ジョブ型と成果主義は別の次元の話であるとしている。
ジョブ型の今後の展望については、シニア層から広まると予想した。日本企業は定年を契機に後払い賃金を止めており、再雇用はすでにある種のジョブ型となっている。鶴教授は「シニア雇用から逆算して考えると何をやらなければならないのかが明確になる」と強調した。
令和3年5月3日第3303号3面 掲載