【特集2】コストもかかってないよ! 手づくり教材で無災害を継続中 安全めがね君と色カード/石川日通運輸

2011.02.15 【安全スタッフ 特集】
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 手軽で効果的な安全教育方法はないか――誰しも頭をよぎるテーマだろう。それを実現しているのが、石川日通運輸㈱の取組みだ。交通労働災害防止を図るため、独自に考案した「安全めがね君」で視界を限定し実際に見えていない部分を理解させる教育と色のついたカードと文字で瞬時に判断させる視覚トレーニングは、ゲーム感覚もあり評判がいい。しかも、手づくりのためコストもほとんどかかってないから会社にとってもうれしい話だ。アイデア次第で十分な効果が望める同社の取組みを取材した。

見たつもりだったのに…

 同社では、無事故・無災害を実現するため、「事故再発防止、危険の早期発見、早期回避対策」をテーマに取り組んでいる。というのも、大きな事故ではないものの、軽い物損事故が続いた年があったためだ。

 そこで、まず行ったのが過去の事故原因の分析。結果として、「安全の不確認」が最も多い理由として浮かび上がった。実際に当事者に事故当時の状況を聞取り調査をしてみたところ、「見たつもりだったのに…見えていなかった」という発言がめだったという。

 では、どうすれば「安全不確認」「見たつもり」をなくし、正しい安全確認ができ、事故撲滅が図れるかについて、ミーティングを行った。「周囲をよく確認する」「ミラーをよく見る」「見えていない所・死角をなくす」という意見とともに、「運転時に正しい判断、正しい反応が早く出せれば、事故が未然に防げるのでは」と今回のアイデアのヒントとなる声も聞かれた。

正しい運転姿勢で安全確認

 ミーティング結果をもとに、実際にドライバーたちがどんな運転をしているのか講習会を開いた。すると、多くのドライバーが正しい安全確認ができていると思い込んで運転していることが分かった。なぜ、「思い込んでいる」と分かったのか。それは、講習会の際に実施したアンケートで、…

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平成23年2月15日第2132号 掲載
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