規制なくても安全配慮違反 化学物質で膀胱がん 福井地裁
2021.05.27
【労働新聞 ニュース】
予見可能性ありと判断
顔料の中間体などの製造販売を営む三星化学工業㈱(東京都板橋区、泉谷武彦代表取締役社長)の福井工場で働いていた労働者4人が、膀胱がんを発症したのは工場内で化学物質に触れたことが原因と訴えた裁判で、福井地方裁判所(松井雅典裁判官)は同社の安全配慮義務違反を認め、計1155万円の支払いを命じた。使用していた化学物質は当時、特定化学物質として規制を受けていなかったが、同社が入手していた安全データシートには健康障害に関する記載があり、予見可能性があったと判断している。…
【令和3年5月11日、福井地裁判決】
この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
令和3年6月7日第3307号3面 掲載