集じん装置の点検徹底を要請 フィルターは目詰まり前に交換 解体現場で高濃度石綿発覚受け 厚労省

2011.03.01 【安全スタッフ ニュース】
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 厚生労働省と環境省は、石綿が吹き付けられた建築物の解体を行う際、集じん・排気装置の保守点検を徹底することを、(社)日本石綿協会や(社)日本建設業団体連合会など関係団体に要請した。

 環境省が昨年7月に実施した調査で、愛知県内の解体現場の前室・排気口の付近での高濃度のアスベスト検出を受けたもの。

 厚労省と環境省では、「集じん・排気装置の不具合による可能性が高い」とみており、現場では保護具着用により労働者の健康影響や大気汚染はなかったものの、再発を防止する観点から事業者へ対策徹底を促している。

 壁、柱、天井に石綿が吹き付けられた建築物の解体作業を行う場合のばく露防止対策として、「集じん・排気装置の取扱説明書等に基づき、フィルターの目詰まりによる劣化を防止するため、フィルターの定期的な交換を徹底する」「集じん・排気装置のパッキンの取付け等の不具合による石綿の漏えいを防止するため、使用開始前の取付け状態の確認を徹底する」「その他、集じん装置などの定期自主検査指針に示された事項の確認を徹底する」を挙げた。

 対策の徹底に当たっては、建災防の「建築物等への解体等工事における石綿粉じんへのばく露防止マニュアル」を参考にしてもらいたいとしている。

平成23年3月1日第2133号 掲載
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