【特集1】階層別教育で意識高揚 「作業心得13ヶ条」の順守徹底図る 安全体感設備「安信の館」を設置/三菱化学水島事業所の協力会活動
三菱化学水島事業所では、プラントメンテナンスなどに係わる関係会社が連携して、自主的な安全衛生活動を展開している。特集1では、工事安全衛生協力会の小幡耕平事務局長に、教育専門部会を中心に活動を紹介してもらった。教育専門部会では、会員会社責任者、工事責任者、職長、第一線作業者それぞれの階層ごとに研修を実施。「作業心得13ヶ条」や作業責任者認定、「安信の館」と名付けた体感設備の設置など充実した活動で、意識高揚を図っている。
執筆:三菱化学㈱水島事業所 工事安全衛生協力会 事務局長 小幡 耕平
部会ごとに自主的活動を展開
三菱化学水島事業所工事安全衛生協力会(38会員)は、事業所のプラントメンテナンスや建設工事に係る工事施工会社で構成されている。組織としては、会員会社から会長・副会長を選任し、職種別の部会(機械、電計、土建)と専門部会(交通、教育)から成り立っている。
工事安全衛生協力会は、昭和44年に工事と運輸関係を一緒にした「安全協力会」を結成し、昭和51年に工事と運輸を分離し、現在の「工事安全衛生協力会」として再結成した。図1に、現在の工事安全衛生協力会の体制を示す。
職種別の部会(機械、電計、土建)および専門部会(交通、教育)は、それぞれ自主的な安全衛生活動を展開している。今回はその中で、教育専門部会の活動を中心に紹介したい。
討議通じて理解深める
教育専門部会は、「会員の保安安全衛生意識の高揚を図ることにより、労働災害を防止し明るい職場、働きやすい職場を造ることに寄与する」ことを目的に昭和61年に発足した。メンバーは、専門部会長(協力会副会長)1人、各部会より1人、事務局4人の計8人で構成している。
教育専門部会の活動は、以下に示す3本の柱からなっている。…
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