【特集2】繰り返し型災害へ繰り返し映像流す 被災の瞬間をCGで再現 「安全の見える化動画」/鹿島建設東京建築支店
経験の浅い作業者に墜落災害事例を文字で読ませても、あまり怖さは伝わっていないと感じる安全担当者も少なくないはず。こうした作業者には直接視覚に訴える方法が理解を得やすいが、鹿島建設㈱東京建築支店が制作している「安全の見える化動画」はCG(コンピュータグラフィック)を使っており、被災の瞬間と怖さがダイレクトに伝わってくる。動画は繰り返し型災害を減らすのを目的に作られたもので、この映像を教育時だけにとどめず、現場の休憩所や朝礼時に繰り返し流して“安全の刷り込み”を狙う。
深く印象づけるためには…
類似災害が繰り返し発生する背景には、「自分が同じ災害に遭うとは思っていない」と考える作業者が多く存在することがあげられる。この「他人事感」にヒューマンエラーが加われば、災害発生の確率が上昇するのは想像に難くない。
そうした場合、とくに経験の浅い作業者や最近工事現場で目にする外国人実習生には災害状況を映像で再現すれば、深く印象づけられるだろう。映像のなかでも現実に近いのがCGを使った災害事例だといえる。東京建築支店が制作した「安全の見える化動画」は実にリアルに再現している。
まずは、下の連続画像を見てもらえば、それが分かる。この事例のナレーションは次のようになっている。「…やっぱ、親方の言うことを聞いて安全帯を使ってりゃ、こんなことにはならなかったんだぁ」と被災者がポツリと独り言。それに続いて、…
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