【特集1】切創防止作業服を製作 グラインダー災害の再発防止へ 着用で安全意識も向上/本田技研工業㈱生産技術統括部 プレス金型製作課
2021.06.10
【安全スタッフ 特集】
本田技研工業㈱生産技術統括部(栃木・芳賀郡)では、グラインダーによる切創災害再発防止の取組みから作業服を改良するアイデアが生まれた。試作と改良を重ね、膝、肘の部分に防刃繊維を縫い込んだ作業服を製作。万が一の場合に切創から身を守ることができ、現場作業を行う人だけでなく職場全体に普及している。安心感とともに安全な作業を心がけようとする意識醸成にもつながった。
手が滑って回転砥石が膝に
本田技研工業㈱四輪事業部の生産技術開発部門で、高品質な自動車用パネルの製造に欠かせないプレス機用金型を製作しているプレス金型製作課。同職場で行われた作業服改良の取組みは、2017年に発生した1件の労働災害がきっかけになった。台車の上においた金型を手持ち式グラインダーで加工中、作業者が手を滑らせて自らの膝を切創するというもので、「過去には発生していなかった災害だが、今後も同じように起こるかもしれないことから、再発防止策を講じることとなった」と守谷豊課長はいう。…
この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
2021年6月15日第2380号 掲載