違反ボイラー回収を命じる 福岡労働局
2011.04.15
【安全スタッフ ニュース】
福岡労働局(久保村日出男局長)は、福岡市内の機械メーカー㈱オオツカ・ガスエンジニアリングが製造した小型ボイラーについて、構造規格を具備していないとして回収を命じた。
管内の入浴施設で昨年12月21日に発生したボイラーの破裂事故を受け、福岡労働局が調査を進めるなかで、欠陥のあるボイラーが複数販売されていたことが判明したもの。
同社が販売していたボイラーは、構造規格に規定されたもの以外の材料を使用しているほか、著しい曲げ応力を生じる部分を溶接しており、個別検定も受けていなかった。また、製品が小型ボイラーであることや、安全装置の説明、取扱うための資格などについてもユーザー側に明示していなかったという。
破裂事故による負傷者は出ていないが、「ユーザーが適用外の製品だと勘違いして使用する恐れがある」として、同社製造の小型ボイラー計10基について回収を、また簡易ボイラー8基には改善を命じた。
平成23年4月15日第2136号 掲載