技術の空洞化で重大災害増加に 日本学術会議が講演
2011.04.01
【安全スタッフ ニュース】
日本学術会議の労働雇用環境と働く人の生活・健康・安全委員会(岸玲子委員長)は3月10日、「安全衛生に関わるシステム再構築」をテーマとした公開講演会を日本学術議事堂(東京・港区)で開催した。
発表では、高知工科大学の草柳俊三教授が、建設業の重大災害増加の背景として、重曹下請け構造による元請けの「技術の空洞化」などの点を指摘。産業構造の変化を踏まえた労働環境改善が必要とした。
同委員会では今後、労働者の安全管理体制、過重労働、メンタルヘルス向上など、職場の安全衛生に関する政策提言をまとめるとしている。
平成23年4月15日第2136号 掲載