専門工事業者の作業を追加 パソコン上で簡単に「見積り」 リスクアセス支援サイトを拡充 中災防
2011.05.01
【安全スタッフ ニュース】
中央労働災害防止協会は、ウェブ上で公開している「リスクアセスメントの実施支援システム」に、「移動式クレーンによる玉掛け」「基礎工事」「柱・内壁型枠組立」など、新たに建設の専門工事業15種類の作業を追加した。
作業内容、発生するおそれのある災害、既に実施している対策などをパソコンの画面上でクリックしていくだけで、容易に現在のリスクレベルを見積もることができるというもの。
例えば、玉掛け・玉外し作業では、「荷台で作業中荷崩れした荷に激突する危険」について、何の対策も行っていない場合は重篤度・発生可能性ともに中程度で、リスクは3段階の2となる。
ここに追加の対策として「玉掛け用ワイヤロープを効かせてから玉掛け用ワイヤロープを外す」「資格者を配置する」を講じると、リスクが1に下がった結果が表示される。
示される対策は法令に沿った内容となっているが、自由入力欄を活用することで、さらに本格的なリスクアセスメントも可能だ。また、作成結果をリスクアセスメント実施一覧表としてエクセル形式で出力することもできる。
中災防では、安全衛生委員会などで取り上げて、事業場の安全衛生計画に反映していって欲しいとしている。
平成23年5月1日第2137号 掲載