解体工事現場で基準超える石綿 仙台市
2012.01.15
【安全スタッフ ニュース】
宮城・仙台市はこのほど、東日本大震災で被害を受けた市内の建物の解体工事現場で、基準を大幅に上回る濃度の石綿飛散が見つかったと発表した。市の測定機関の分析により高濃度であることが判明したことを受けて、現場に立ち入り調査を実施。最大で基準値の36倍となる濃度の石綿が飛散していたことが判明している。
仙台市によると、アスベスト除去工事を行っていた工区は養生が行われていたが、後で作業が行われる予定の別工区で工事計画書に記載されていない開口部が見つかったという。開口部に面した鉄筋にアスベストが吹き付けられたまま残っており、現場ではすぐに散水などが行われた。
事案発覚後、仙台市と仙台労働基準監督署が連携し、解体工事現場に作業停止を命令。現在、調査を進めるとともに、業者に改善計画の作成を指導しているという。
平成24年1月15日第2154号 掲載