エレベーター工事へ対策例 乗降口をメッシュで「視える化」 挟まれ事故の増加受け 東京建設協
2011.05.15
【安全スタッフ ニュース】
(社)東京建設業協会は、エレベーター設置(更新)工事などにおける安全対策例をまとめた。近年、東京都内のエレベーター設置・解体作業などで災害が目立っていることから、昨年1月に東京労働局が行った要請を受けたもの。
対策ではまず、乗降口の開口養生シートに開閉できる小窓を設置したり、上部または全面をメッシュにして内部の様子が分かるようにする措置を例示。
作業者の確認不足で誤ってエレベーターを動かして搬器に挟まれる災害が発生しており、内部作業の〝視える化〟を図ることで一声かけやすい環境をつくることが重要になるとした。
また、エレベーターのピットへの墜落防止対策として、乗降口の手すりを2段にし、物の落下防止のための幅木を設けることとしている。幅木の設置は高さ100mm以上、手すりも仮設工業会技術基準2種相当以上の強度のものを使用するなどを挙げた。
対策例は、同協会の労働対策研究会が検討し、エレベーターの設置、入れ替え工事の注意事項を会員向けに示したもの。同協会のホームページ(http://token.or.jp/safety/doc/tips_201103.pdf)から閲覧することができる。
平成23年5月15日第2138号 掲載