震災復旧工事の安全対策求める 茨城労働局

2011.05.15 【安全スタッフ ニュース】
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 茨城労働局(鬼丸良一局長)は、震災による復旧工事中の労働災害が目立っているとして、安全対策の徹底を呼びかけている。同労働局の集計によると、地震発生後から4月20日現在の時点で、復旧作業に関連した休業災害が既に15件に上っている。

 災害の約半数は屋根からの墜落や転落によるもので、破損した屋根へのシート掛けなど応急修理中の事故が少なくないという。4月4日には、被災した屋根瓦の撤去後にブルーシートで養生を行っていた作業者が、地上約6メートルの高さから墜落する死亡災害も発生している。

 茨城労働局では、「災害発生が従来に比べて非常に早いペース」と事態を重く受け止めており、震災の復旧・復興作業中の注意点をまとめたリーフレットを急きょ作成。

 屋根瓦などの修繕を行う場合には、工事が緊急で小規模なこともあり、足場の設置が間に合わないまま作業を開始する状況も見られるという。墜落災害を防止するために足場などの設備の設置をするか、設置が困難な場合でも、安全帯やヘルメットの着用を徹底するよう関係者へ注意を促している。

 また、管内では余震の影響でダクトが落ちてきて労働者が被災したという情報も入ってきており、余震にも注意して作業を進めて欲しいとしている。

平成23年5月15日第2138号 掲載
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