タンクの経年劣化に注意 管理者が適正な検査実施を 塩酸薬傷災害で対策要請 厚労省

2012.02.15 【安全スタッフ ニュース】
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 厚生労働省は1月11日、塩酸貯蔵タンク修理中の作業者がタンク内に落下して死亡した事故で、塩酸等貯蔵タンクの保守点検・改修工事の再発防止徹底を関係団体宛てに要請した。経年劣化によるタンクの強度低下が事故の背景にあるとして注意を促している。

 事故は千葉県内の事業場で昨年8月に発生。屋外に設置された塩酸貯蔵タンクの移設工事中、タンク上部に作業者が昇ったところ、上部が割れて塩酸の入ったタンク内に落下して薬傷によって死亡したもの。救助に向かった労働者もタンク内へ墜落し、2人が死亡している。

 塩酸など腐食性がある液体の貯蔵には主に強化プラスチック(FRP)製のタンクが使用されているが、長期にわたって使用されることで劣化してもろくなる。労働安全衛生総合研究所が行ったタンク劣化の調査では、塩化水素の蒸気を長年浴びることによるタンク内側の腐食に加え、屋外では紫外線や風雨がタンク外側の劣化にもつながるという分析がされている。

 厚労省では、「経年劣化について認識していない事業者も少なくない」として、事業者団体を通じて点検を要請。タンクを管理する事業者が劣化について十分に認識し、メーカーから適正な検査方法の情報を入手するなどして、必要な点検、教育を実施することを求めた。

 また、労働者がFRP製タンクの天板などに乗らないよう、高所作業時には適切な足場を設置するよう促している。

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平成24年2月15日第2156号 掲載
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