トラック追突事故の半数で走行計画なし 厚労省

2012.02.15 【安全スタッフ ニュース】
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 厚生労働省は、トラック運転者が発生させた追突事故に関して、事業場での労働時間管理、運転実態などを調査した結果をまとめた。死亡災害、重大災害の災害調査、社会的に注目を集める交通事故を発生させた事業場に対する監督指導結果など、42件を対象としたもの。

 走行計画の有無をみると、半数の災害で計画が作成されておらず、1カ月の拘束時間が厚労省の定める改善基準告示の上限(320時間)を超えていた事業場は全体の33%を占めた。また、1カ月の休日日数も、7割以上が8日を下回り、なかには月2日未満という勤務実態も明らかになっている。事故の発生した時間帯をみると、深夜2時から朝7時までの5時間に災害の半数が集中していた。

 厚労省では、早朝時間帯の走行を可能な限り避けるとともに、走行する場合には十分な休憩、仮眠時間を確保すること、適正な走行計画を作成することなどを対策のポイントとして挙げた。全国の労働局に結果を通知しており、年度内に事業者への集団指導を行い、交通事故防止ガイドラインや改善基準告示の順守を指導するよう指示している。

平成24年2月15日第2156号 掲載
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