壁つなぎの違反3現場で 32事業場に指導を実施 足場倒壊事故受け緊急パト 埼玉労働局
2012.05.01
【安全スタッフ ニュース】
埼玉労働局(安藤よし子局長)は、今年3月に建物の修繕工事現場に設置された足場が倒れ、通行中の園児が死亡した事故を受け、管内で足場を使用している修繕工事現場に対する緊急パトロールを実施した。
パトロールは労基署に届けがあった現場と市内巡回で把握した計54現場を実施。その結果、17現場(31.5%)に労働安全衛生法違反が見つかり、32事業場を指導したとしている。足場の倒壊を防ぐために設けられる壁つなぎや控えについては、3現場に法違反があり、5事業場へ是正を指導。そのうち元請・下請合わせて4事業者には、使用停止命令を交付したという。
その他の違反内容は、はしごなどの昇降設備が適切に設けられていなかったものが10事業場、墜落防止のための中さんなどが設置されていなかったものが8事業場などとなっている。
なお、事故が起こった足場はマンション外壁の一部を直すために設けられた、くさび式単管足場の一種。倒壊の原因として、壁つなぎの不備などが指摘されている。
平成24年5月1日第2161号 掲載