【トピックス】災害事例をデータベースに 店社、安全協力会、各作業所が密接連携/長谷工コーポレーションのリスクアセスメント
㈱長谷工コーポレーション(本社、東京・港区)は店社、安全協力会、各作業所の三者が災害事例データベースで密接に連携したリスクアセスメントに取り組んでいる。店社は、災害事例をリスクアセスメント実施の際の中心と位置づけてデータベース化。社内LANに掲載のほか、各作業所でも必要な情報を手軽に検索できるシステムを構築した。月1回の店社パトロール結果も、点検項目ごとにリスク評価したうえで、現場へフィードバックしデータベースに取り込んでいる。
「繰り返し型災害」に有効
マンション建設などを事業とする長谷工コーポレーションには、1000社以上の協力会社で組織する安全協力会があり、自主管理活動を推進している。元請会社と安全協力会の信頼関係は厚く、安全活動推進の大きな原動力となっている。リスクアセスメントについても店社、安全協力会、各作業所の三者が密接に連携することで効率的に取組み、災害防止を図る。
店社では、「『災害事例』データ検索ファイル」(以下、データベース)を中心とした安全管理システムを構築している。リスクアセスメントを進めるうえで、災害事例は貴重な情報。とくに同社の場合、マンション建設が主で、現場で発生する災害も「同種繰り返し型」が多い。「土木工事のように形状が現場ごとに異なるということはないため、危険有害要因の特定が比較的、想定しやすいことから、データベース化は有効な方法」といえる。
同社では、発生した約20年分の災害事例をデータベース化し、…
この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら