線量計偽装発覚で疑惑事業者を調査 厚労省
2012.08.15
【安全スタッフ ニュース】
厚生労働省は、東京電力福島第一原発での作業を請負っていた建設会社で、作業者が受ける放射線量を測定するための線量計に偽装工作が見つかったことを受け、同様の事案がないか調査を開始する。
偽装は警報付きのポケット線量計に鉛のカバーをつけて、実際よりも被ばくデータが低く測定されるようにしていたもの。作業中は防護服を着ているため、外からは適切に線量計を装着していることが確認できない状態だった。
厚労省では、今年6月時点の線量計データなどから、実際の被ばく線量が低い労働者がいる疑いのある事業者を抽出。9月以降に福島労働局が調査を行っていくとしている。正しく線量を測定していない場合には、電離放射線障害防止規則違反で処分することもあるという。
平成24年8月15日第2168号 掲載