クレーン事故で点検実施を要請 石川労働局
2012.09.01
【安全スタッフ ニュース】
石川労働局(礒部隆文局長)は、県内の事業場でスタッカー式クレーンの荷台が落下した事故を受けて、同様のクレーンを使っている事業場に対して点検を要請した。
スタッカー式クレーンとは、ガイドフレームに沿って上下するフォークを持ち、倉庫の棚の荷の出し入れなどに使われるもの。事故の起きたクレーンは、モーター内の動力伝達部分が摩耗し、自重と荷物の重量で荷台が落下したとみられている。指針に沿った点検が実施されており、安衛法令上の違反もなかった。
石川労働局では、予防的観点から同じ形式のクレーンを長期間設置している事業場では、動力部分の歯車などを目視して異常がないか確かめて欲しいとしている。また、自主点検時には動力伝導部分の経年劣化も念頭に置くこととした。
平成24年9月1日第2169号 掲載