シルバー人材のケガ 健康保険適用で救済 厚労省
2012.11.15
【安全スタッフ ニュース】
シルバー人材センターで働く会員が就業中に負傷した場合に健康保険と労災保険両方の適用範囲外になってしまう問題を受け、保険適用関係の整理を行っていた厚労省のプロジェクトチームが議論のとりまとめを行った。
議論では、契機となったシルバー人材センターだけでなく働き方の多様化を踏まえて医療を補償する対応方針を整理。健康保険の業務上・外の区分を廃止し、シルバー人材など請負業務や学生のインターンシップなど、労災保険の給付が受けられない場合には健康保険の対象とするとしている。
労使関係者の負担に関わる変更のため、変更の方法や遡って適用できるかなど、今後社会保障審議会医療保険部会で審議し結論を出す考えだ。
また、労災保険法には例外的に任意加入を認める「特別加入制度」があるが、特別加入の対象者について、就労環境実態を踏まえて適切なものとなるよう、検討を行うとしている。
関連キーワード:
平成24年11月15日第2174号 掲載