足場倒壊事故で再発防止を要請 埼玉労働局
2012.12.15
【安全スタッフ ニュース】
埼玉労働局(安藤よし子局長)は11月20日、足場の倒壊防止を関係団体へ要請した。今年3月に東松山市内で起きた足場の倒壊事故で、川越労働基準監督署が関係者を安衛法違反容疑で書類送検したことを踏まえ、同種事故の再発防止を図るために行ったもの。
要請内容は、「作業主任者など作業を指揮する者の専任とその者による作業の指揮等の実施」「作業手順や点検方法について労働者への安全衛生教育の実施」「足場を使用しての作業時や足場の組立作業時の壁つなぎまたは控えの設置」「強風など悪天候時の早めの作業の中止、特に強風時には工事用シートの除去、壁つなぎなどの取り付け状況、部材の飛散防止措置の状況の点検」の4点。
なお、書類送検されたのは足場設置工事業者とその代表取締役。安衛則では高さ5メートル以上の足場の組立て、解体、変更作業で作業主任者の選任しなければならないが、被疑者らは作業主任者を選任していなかったとしている。
平成24年12月15日第2176号 掲載