【特集1】安全活動のマンネリを防ぐ ヒヤリハット共有し危険学ぶ 自現場置き換えで対策検討/鉄建・アイサワ・福津・西江 北海道新幹線昆布トンネル(桂台)他JV

2021.07.27 【安全スタッフ 特集】
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 無事故無災害を続けるうちに、意識に生まれた慣れが不安全行動の見過ごしなどにつながってしまうことがある。鉄建・アイサワ・福津・西江北海道新幹線昆布トンネル(桂台)他特定建設工事共同企業体では、長期間の工事で安全活動や安全意識のマンネリからいかに脱却するかを課題に据え、現場で発生した課題やヒヤリハットを報告しリスクへ対処するとともに、他現場の災害事例を自現場に置き換えて対策を検討するといった取組みを続けてきた。安全文化の醸成を目指し、重大災害を起こすことなくトンネルの本坑掘削を完了している。

長期工事現場で〝文化〟育てる

 現場は北海道新幹線新函館~札幌区間約211kmをつなぐ事業の一部で、延長1万410mの昆布トンネルの桂台工区約4800mを掘削する工事。工期は平成25年から100カ月におよび、「重大災害ゼロで竣功」を目標に掲げてJV職員、協力会社が一丸となって作業を進めてきた。

 着工前の計画段階では、山岳トンネル工事に係るセーフティアセスメントに基づく調査を行い、ガス爆発や坑内火災、異常出水、落盤などの危険をランク付けした(図1)。地山の性質に応じた掘削方法の選択や切羽付近に接近する機会を少なくするなど、危険度に見合った安全対策を盛り込んだ施工計画を策定して事故災害の防止に努めた。…

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2021年8月1日第2383号 掲載
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