【特集】教育受けないと入場できません 新たな仕掛け―DVDが講師です 熊谷組の「作業員基本教育」
2011.06.15
【安全スタッフ 特集】
㈱熊谷組では、労働安全衛生マネジメントシステムの一環として「作業員基本教育」を実施しているが、年に1回以上、原則として2時間以上の教育を受講しないと現場内に入れないルールを敷いている。独自に作成したA4判のテキストに加えポケット判で学べる仕組みだが、さらに今年4月にはポケット判をベースとしたDVDを制作した。ちょっと講師は苦手といった担当者にもDVDが講師を務めてくれるという新たな仕掛けで災害ゼロを狙う。同社にその取組みを聞いた。
ルールを守れば防げた災害が…
同社の「作業員基本教育実施基準」によると、労働災害の発生はマネジメントシステムの展開により大幅な減少がみられるが、発生原因をみると決められたルールを決められたとおり実施すれば防げる災害だとしている。休業災害ゼロの目標を達成するためには、職長および作業員の安全衛生に関する教育の再徹底が必要、とも明示する。
つまり、同社で安全衛生を語るうえで「教育」は絶対に外せないテーマといえる。この基本教育を1年に1回以上実施することとなっており、原則として2時間以上行うこととしている。教育実施者は専門工事業者の事業主、雇用責任者、安全管理者、安全衛生推進者などが当たる。また、教育には、職長が立ち会う。
教育資料として…
この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
平成23年6月15日第2140号 掲載