【特集】忘れない、忘れられない東日本大震災から1年 教訓として何が残ったか
2012.03.01
【安全スタッフ 特集】
「未曾有」という表現をもう聞きたくないほど、東日本大震災の被害は大規模なものとなった。現在でもいまだ行方不明者が発見されていないまま、1年が経過しようとしている。本誌では大震災から何を教訓として学んだかのヒントを得るため、2社の取組みを追った。仮設住宅建設を多く手掛けた大和グループは、被災地で安全作業を行うに当たって何を徹底したのか、鉄建建設では独自の情報網をなぜ築くことができたのか、担当者に話を聞いた。
震災が直接原因の死亡が1000人以上も
東日本大震災を振り返る前に、悲しい現実に目を向けなければならない。厚生労働省が毎月発表している「労働災害発生状況」の最新データ(平成24年1月7日現在)によると、東日本大震災を直接の原因とする死亡災害が1208人と1000人を上回る結果となっている。通常カウントされている労働災害による死亡が938人なのを考慮すると、改めて震災の悲惨さが伝わってくるところだ。…
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平成24年3月1日第2157号 掲載